




あの柔和な京言葉は、あまり使われなくなった。
しかし、祇園などの花街では
日常に使われているよう。
かつて、京都はそのままそっくり
庭のような町といわれた。
昨今の都市化の進行で街並みは
ビルなどが立ち並び、以前とがらりと変貌。
それやこれやで、京言葉もあまり聞かれなくなった。
祇園界わいに行けば、昔ながらの京言葉も聞かれる。
「まあそうどすか」
「ほんにおおきにさんどした」
こんな会話も、どこからともなく聞こえてきそう。
祇園付近の宿では
「おいでやす。ほんまによう来ておくれやしたなあ…」と
歓迎される。
旅立ちの朝には
「またきとおくれやっしゃ、ほんまどっせ」といわれ
旅情を一層かきたてられる。
ちなみに、「おいでやす」はいらっしゃいの意味で
丁寧には「おこしやす」という。
いわゆる、関西弁には似通った言葉がみられるが
この「どす」だけは、京都独特のもである。
大阪の言葉では「だす」。
この「だす」も最近は聞かれなくなった。
関西弁の代表的な言葉。
「大阪さかいに京どすえ、兵庫神戸はなんぞいな」
(参考 京都故事物語 奈良本辰也編 河出文庫)