







夏の大文字送り火、秋の鞍馬の火祭り
そして春の嵯峨・釈迦堂(清涼寺)のお松明(たいまつ)式。
この春を告げる伝統の行事が、昨夜行われた。
このイベントはもともと、釈迦が入滅した日の涅槃(ねはん)の行事。
釈迦を荼毘(だび)にする様子を表現したといわれる。
境内にに立てられた、7メートルほどある三基の
松明の火の勢いによって、その年の稲作の豊凶を占う。
また、本堂前に並んだ13本の赤い提灯の高低によって
江戸時代には米相場を占った。さらには、この提灯によって
近世では株価の趨勢を判じたともいわれる。
時代の庶民の願いと幸せを託した、お祭りみたいな行事だ。
境内には露店が多く並び、人出でいっぱい。
夜8時半に、松明に点火され大きく燃え上がると
歓声が上がっていた。
松明に先立ち、この日は嵯峨狂言(重要無形文化財)が3回行われた。
題目は愛宕詣、釈迦如来、土蜘蛛。能に近い狂言で珍しい。