






歴史を持つ港町の室津(むろつ)。
奈良時代に行基法師によって
港が整備されたといわれる。
所在地は兵庫・竜野市御津町室津。
今は漁港だが、古い町並みや寺社などの
歴史遺産が残されている。
室津が一番栄えたのは江戸時代。
参勤交代で西国からの大名のほとんどが
船で室津へ到着し、ここから陸路で江戸へ向かった。
室津は海と陸の接点。宿場町として栄えてきた。
こんな町の室津に「八朔のひな祭り」が
8月18日から行われている。
町の中の民家、神社、公共施設など30箇所ほどで
ひな人形が華やかに飾られれている。
八朔は旧暦の8月1日の事。
室津で八朔のひな祭りが行われるのは
室山城の落城という悲しい出来事が背景にあるといわれる。
資料によると、永禄9年(1566)1月11日
地元の室山城主の浦上政宗が弟の宗景の結婚式の夜に
かねてから対立関係にあった、龍野城主の赤松政秀の
急襲にあう。
このため、花嫁は奮戦むなしく討ち死にし
政宗は自害したといわれる。
室津の人たちは、この悲劇を悲しみ
非業の死を遂げた花嫁の鎮魂のため
3月3日ではなく、半年遅れの八朔に
ひな祭りを延長したといわれる。
戦後はこのイベントは途絶えていたが
4年前から復活されてきている。
過去をしのぶ瀬戸内海の港町の珍しい祭りだ。
ひな祭りは8月最終日の明日で終了する。