


日本人女性が栄冠を勝ち取り話題を振りまいた。
児島さんとニュアンスの違う現代女性で
世間の好みは二文したよう。
ところで、「京によきもの三つ、女子、加茂川の水
寺社」は江戸の作家滝沢馬琴の有名な言葉。
京の数々の美しい女性の歴史をさかのぼる。
紫式部、清少納言、小野小町、静、常盤(ときわ)、袈裟(けさ)
小督(おごう)、横笛、妓王、阿国(おくに)、王蘭、吉野大夫
蓮月尼(れんげつに)、幾松、モルガンお雪などの人達である。
すべては京生まれではないが、京を舞台に生きた女性たち。
政治と文化の中心地に、美女が集められるのは東西共通。
ローマが世界を支配するとローマに美女が集中、パリに
文化の花が咲けば、パリジェンヌは世界の男性の憧れの的になる。
バグダードは時節柄、省略。
もうひとつ。加茂川の水で産湯(うぶゆ)を使えば美人になるの言葉。
以前よく言われたが、昨今は全然聞かれない。
産湯の話だがその説によると、加茂川の水はもとより
京都の水は軟水で、アルカリ性、酸性のどちらにも偏らない
中性を保っている事を根拠にしている。つまり硬水は肌に有害。
白くきめの細やかな美しい肌が美女の第一条件になったわけ。
今の基準と昔とは、大差が出てきているのははっきりしている。
こんな事がいわれた時代は、戦後間もない頃まであったようだ。
全国画一化され、京都には最近、美女にはお目にかかれない。
むしろ、地方に行ったときにはっとする女性にめぐり合える
チャンスが多いように思える。今回もミスユニバースは
京都出身ではない。だらりの帯の舞妓さんはきれいだが
美人とは限らない。
追記 余談気味ながら、京都と縁のあった映画女優の山本富士子は
第一回ミス日本(1950年)。映画に加茂川の川かどうかは
忘れたが、「夜の河」(吉村公三郎監督)の名画があった。
京都を題材にした月形半平太、朱雀門、細雪、源氏物語などの
映画もあった。ちなみにお富士さんは昭和時代の美人の代名詞だった。
さらに、今をときめく藤原紀香は1992年のミス日本。出身地は関西。