ヨーロッパ旅日記<国際列車の検問>(16) | 世情いろいろ

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日々、思いついた事、感じた事を写真をまじえながら
記録していきます。そして季節性を取り入れながら。ジャンルは
多岐、多彩にと思っています。

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 ベオグラードからの
夜行列車はバルカン半島を南下。

夜明け前、ユーゴスラビアとマケドニアの国境駅で
 検問のような検札がある。
軍人風の係りが、寝ていた乗客をたたき起こすようにして
 パスポートの提示を求める。
小生は、ジャポンかと問いかけられただけで事は済んだ。
 しかし同乗のポーランド人夫婦ら10数人が、列車から降ろされた。
駅舎で旅行の目的など詳しい事情を聞かれている様子が
 車窓から見られ一瞬、戦争時の映画のシーンを思い出させる
感じであった。

 事情を聞かれている人が、脱走して後ろから銃撃されるのではないかと
思いもした。これは杞憂だった。15分ほどの点検があったあと
 全員が座席に戻り、列車は発車した。
この周辺国は内戦状態にあり、チエックも厳しかったのではないかと思われた。
 これほど、点検が厳しい事が、旅行出発前に分かっていれば
このコースはおそらくとらなかったであろう。

 午前10時20分、ようやくトルコのテサロニキに着く。
テサロニキは歴史のある古い中型の都市で、ポーランド組はここの遺跡の
 見学に出かけるという事で、彼らとはここで別れる。

 ところで、10月5日のブタペスト、6日のベオグラードの夜行列車と
強行日程が続く。しかしあまり疲れは感じない。
 ただこの二日間の列車は汚いの一語に尽きる。西欧とはかなりの差が
目立つ。快適さを求める旅であれば、やめておいた方がよい。
 旅の奥行きはこのあたりだけに、あるものではないが。

 さて、内戦状態の事は頭にあり、承知の上でのバルカン半島横断の
旅であったわけで、冒険といえばそれまでであるが、無事通過できたのは
 何よりだった。
事前に調べた旅行案内書には、このあたりの説明がほとんどなく
 時事情勢をなまかじりにして、実行に移しただけである。

 午前11時35分の乗り換えの列車に乗り込み、今度は一路、アテネに向かう。
列車は特急という事だが、内装は普通なみで乗客はほぼ満員。
 食堂車もあるが、ろくなものを売っていない。
オリーブ、綿畑など荒涼とした広大な大地を列車は走りくねる。
 ギリシャは初めてだが、アテネ前の7時間半の列車旅は少々、退屈。
ようやく夕方、アテネ(本駅でない方)に到着。

 ※10年前の旅行記
   写真はテサロニキからアテネに向かう途中。