
この人と日本女性の40年にわたる交流を記した本がある。
題名は「カルメンの白いスカーフ」(白水社刊)、著者は武谷なおみさん。
2年前に出版されたものだが、プログを見ていると、音楽の話題も結構
目立つので紹介してみる。
オペラの好きな方は、シミオナートの名前はご存知と思うが、戦後まもなく
イタリア歌劇団の一員として来日している。この時を契機にシミオナートと
武谷さんとの交流が芽生えた。武谷さんがイタリアへ行ったり、手紙、電話を
使ったりして、その交流の中身を綴ったもの。音楽論でなく、異国の人間同士の心の
やり取り、互いの気遣いが情味あふれてすばらしい。
新聞の書評が購入のきっかけだったが、当時、最近では珍しくおもしろい本を
読んだ気がした。隠れたいい本だと思う。