ククサの口元
ククサの口元があまり良く無かったので、少し削って調整しました。
長く使うとカケたり、すり減ったりすることから厚めに作られているそうです。
少し撫で回し視てみると、底の座り具合や持ち手の具合など
かなりアバウトです。
作りが悪いとか、粗いということではなくて、どちらかというと
動かせる余地があるといった感じなんです。
一生モノになるカップですから、使い手に器があわせられる許容が
充分に残されている。
そんな感じがしました。
今回は口元の内側を、少し傾斜を付けましたが、使っていくうちに
気になる所が出てきたら、また手を加える予定です。
木ってそんなトコロも面白いです。
口元の感じが良いものは、使いやすい器やカトラリーとして
出番が多いです。
はじめは、使い心地のコトをあまり気にしていなかったかもしれません。
ところが、自分で食器やカトラリーをつくり始めると、色んな所が
気になってきます。
例えば、ピツチヤー。
ミルクやガムシロップが垂れて回らない口元。
デザインをする上で、容姿はもちろん気を使いますが、
使用する時の使い心地のイイ角度や、大きさなどバランスが
重要だと気がつきます。
そういう風に考えると、今使っているモノをあらためて
見つめ直してみたいと思いました。
作り手の意図がきっと隠されているでしょう。
このククサはきっと私の道具(工具)のように、私に合った使い心地に
なっていくでしょう。
それがとても嬉しくて、楽しみです。