「便りのないのは良い便り」と申しますが
昨今では日本全国津々浦々、いつでも
どこでも誰でもカレでも
その気になれば瞬時に気持ちを
何処からでも送る事は可能なんだし
やる気があるなら少々誇張した内容でも
匿名のまま自己主張を兼ねた発信で
私のように、、不思議な繋がりを
楽しむ事も自由な時代となりました。
昭和の日常では便箋を広げて
時候の挨拶を考える煩わしさに
伝える手段を諦めた過去とか
結びは何と締めくくろうか?って
悩む難しさで筆が止まり
そのまま失ってしまった
ご縁や関係があったかもしれません。
スマホで気軽に伝え合う日常に
まるっと変わってしまったことを
今更、どうこう言うつもりなど
微塵も無いのですが。
日本人の感性を鈍らせたかな?とか
効率ばかりを重視するあまりに
言葉も短く変化してしまい
略された分は写真を添えて示したり
省いた事は絵文字に込めて表したりが
一般的な交流手段となって来ました。
それほどまでにこの世とは
便りのないのがいい便りだなんて、、
シャレにも言い訳にもならない
何となく窮屈で不憫な環境に
なっているのかもしれません。
適度に状況を伝えることで
不穏な変化を察して読み取り
忖度しては思いを馳せつつ気持ちを
想像する必要性も無くなったことが
漠然と同時に何かを失っている、、
気がしていてもそれはそれとして。
直接的な意味で端的にまとめ
エビデンスを添付してこその優しさとか
直球な感情を綺麗に並べて
金品をチラつかせてこその愛情ばかりが
評価対象となる
友人、知人、仕事、恋人、
愛人、家族、親戚、兄弟姉妹の
仲でも作用している関係性に
虚しさを感じないように
笑顔で明るく振る舞ってこそ
立派な大人の嗜みなのかもしれませんが
私は嘘も方便だと宣い続けて
戯言に溺れたような日々が実際なのです。
「こちらは北海道の○○警察署です。
○○さんは娘さんで
お間違いないでしょうか?」
「ご本人は一応、無事なのですが
現在、かなり取り乱しておりまして、、」
「同行者とのトラブルでDVを受け
外部からも通報があり、現在は
署内で取り調べ中なのですが、、」
「おそらくこのままお帰り頂くしか
ないのですが、事がコトだけに
誰か娘さんと一緒に自宅まで
付き添ってくれる近親者とか
今すぐご連絡
付きますでしょうか?」
"私は父親なのですが、恥ずかしながら
現在、娘が何処で何しているかも
一切、分からないので、妻から
連絡するように言ってみます"
「ねぇ、あたしさぁ明日
北海道に行くことになったから
これ、コンビニ払いでお願い!」
「とりあえず様子見てから現地で
何か考えるから、家の事しばらく
よろしくお願いします」
次の日の始発でビューーんと
飛んで行った妻からも娘からも
警察署からも連絡が無いまま
私だけがずっと心配していた
木曜日の夜に
「今、大丈夫?
で、、どげんやったの?」
さすがに我慢できず自ら
電話を掛けてみたらすぐに出ました。
"丁度いいところで連絡くるなんて
さすが、父ちゃんだ!"
"連休でかなり混んでて飛行機の予約が
やっと出来たんだけど、2席押さえたら
手持ちが無くなったから、、"
"悪いけどさぁ送金出来る?
ほんとに悪いけど明後日から連休だから
ちょっと急いで欲しいなぁ〜"
やはり「便りがないのは良い便り」
である事に間違いはなかったのだが
このネット社会の文明的な
日常であっても使う人の状況次第では
もしかすると、、
テレパシーの方が人間本来の姿として
緊急時の意思の疎通には
適しているのかもしれません。
「災い転じて福となす」と申しますが
"身元引き受けに行った、ついでに
せっかくだから北海道をちょっと
小旅行してきます♪"
というLINEメッセージで
全てを察して送金を済ませた。
今回、現地の通報者様ならびに署員の
皆様方にも多大なご迷惑をお掛けしてしまい
誠に申し訳ありませんでしたm(_ _)m
また、翌日の昼まで親身に対応して下さった
ご担当者様にも心から感謝申し上げます!
私にとって憧れの聖地である北海道に
正直、行きたかったなぁ〜(T-T)
旅行者のマナーが問われている最中に、、
申し訳ない気持ちと
無事で良かった親心と
北海道⁈って驚きと
突発的な出費に焦っても
事件のニュースで知る悲しみじゃなくて
良かったのだけど、、
なんだか複雑な気分だな、トホホ。

