ぼんやり やんわり どんより  | 心の波

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「今回は社交辞令にならんかったね 笑」

 

 

週末に賑わう飲み屋さんの一角で

地味なオジサン二人が並んで

カウンター席に座り

再会をビールで乾杯しました。

 

「前回、偶然現場で会ったのは

 たぶん7~8年前ですよね?」

 

”そげんも経ったのかぁ〜”

 

「バッタリ会ったのは

 それぐらいだとしても

 飲みに行くのは15年ぶり?」

 

 

実は25年前に初めてお互いに

挨拶をしていたはずなので

たぶん20年ぶりぐらいの

飲み会かもねってことにしました。

 

当時、彼は建築現場の監督さんとして

新人の若手で雑用係的で

 

私はその建築会社の下請業者として

担当を任されたばかりの頃でした。

 

人間関係よりもまだまだ仕事の

基礎的な事とか技能的な面とか

専門用語を覚える事が何より

優先される時期でしたが

 

彼とは何故か話がよく合い

何となく数回程、飲みに行った事もある

ただそれだけの関係だったのです。

 

数年後、彼の勤務先の建築会社は

危機に迫られリストラや会社からの

都合退社を余儀なくされたと聞き

 

その後はしばらく

音信不通になっていました。

 

噂でキッチン施工会社に転職した、、

そこまでの記憶はあったのですが

 

連絡する機会も無いまま

電話の履歴も消えた状態となり

過去の話になっていたのです。

 

彼とは何かのプロジェクトに関わった

とか立場を超えた域で切磋琢磨した

とか美化できる昔話も何も無く

 

仕事の経験が未熟だった

その事以外は派手な思い出も

何も無いただのよくある関係でした。

 

たまたま同年代だった

それ以上の共通点もないのに

 

何故か懐かしく思えるのが不思議で

再会したからと言って称え合うネタも

何も無い事は分かっていたのですが

 

言葉に出来ない”何か”をお互いに

尊重できていたつもり

だったのかもしれません。

 

 

あくまでも私にとっての感覚なので

面と向かって聞いた事もないし

そんな話を振った事も無く

 

単に専門的な仕事の話、、

だけじゃなくても普通に会話ができる

それだけの事なのですが。

 

 

趣味が同じで共鳴するでもなく

嗜好が同じで共感できた間柄でもなく

 

今どきの、緩和された認知の傾向が

後押しするような同性愛者でもなければ

叶わないのに長年引きずり続けた健気な

片思いでも無いのは確かです。

 

お互いに再会するまではすっかりと

忘れていたのも事実なワケで

日常では存在していないのも

同然なんだろうし

 

電話番号は残っていて変わってなくて

LINEも変わってなくて残ったまま

 

だったから今回の連絡が取り合えた

それだけの事で実現したオジサン同士の

ささやかで地味な飲み会

 

そんなどうでもいい話なのですが‥‥

 

履歴をみたら前回の電話番号への

メールは11年前でその時に

 

久しぶりに飲みに行きましょう!って

送ったメッセージが残ったままでした。

 

 

それからだいぶ経ったけど

たまたま再会した時に

驚きすぎて

 

「飲みに行きましょう!」って

その場の勢いで誘ってみたのですが

 

オジサン同士で刺激は皆無でしたが

無難な話でもそれなりに楽しくて

楽しかったはず、、という記憶は

ぼんやりと残っていました。

 

当時、関わった方々の中には

数年前に亡くなった人もいたり、、

とかちょっと重めな話になっても

対話のような会話は続き

 

暗めな話も、家族の話も

自分の話も、これからの事も

 

スルスルと覚えた台本を

読み上げている感じに

 

サラサラとお互いの話を

ただ飲みながら語っては聞き

 

焼酎をちびりちびりと飲むだけの

わりと静かな数時間でした。

 

焼酎の量よりも質を楽しむ年齢となり

会話の濃さよりも聞く姿勢が

わりと大切な年代となったせいなのか

 

変わってしまった”何か”を笑い

変わらない”何か”を眺めているような

心地よいひと時となった気がします。

 

地味なオジサン同士のサシ飲みも

なかなか良い感じになるんだなぁ~なんて

 

ほろ酔い程度のよか気分のまま帰宅して

いつの間にか朝になっていました。

 

お互いに居なくても無くても、何も

困らない関係であり今、必要性も

重要度も低くて優先度も全くナシ。

 

緊急に探していたご縁でもなく

即効性を求めている相手でもないので

 

お互いに、、明日へ繋がる希望ともならず

過去と決別する覚悟の為に温かく

寄り添ってとか支える立場でもなく。

 

 

それなのになんとなくオレも頑張るよ!

って約束した気分になれて

 

お前もガンバレよ!ってバシッと

鼓舞された感じにもなっていて。

 

本当に楽しかったね♪って

改めて語り合う事もなく

 

お互いによく頑張って来たね!って

古傷ごと舐め合い涙する事もなく

 

何かを晒す事も見せ合う事も

労いもフォローもいいねも

何も無いまま

 

割り勘で自然に大人の会計を済ませて

軽く握手をしてサクッとお互いの

日常に戻ったハズなのですが、、

 

 

マスターのおススメの焼酎が

あまりにも美味しくて

ロックで飲み過ぎたせいか

 

その日の記憶がぼんやりと

うつろになってしまいました。

 

忘れないようにぼんやりとした

記憶をなんとか美化して盛って

派手にキラキラと綴るつもりが

 

ぼんやりとしたままの文章にしか

出来ない己の語彙力に嘆きつつも

 

オジサンがやんわりと無難な

言葉を並べてふんわりとした

雰囲気の内容に暈したつもりですが

 

本日はどんよりとした空の下で

ひんやりとした室内にこもって

 

ぼんやりとした記憶を思い出し

ツラツラと綴ってみました。

 

話題性に欠け内容も中身も

ペラっペラな話ですが

 

オジサンの実際なんて

こんなもんだべ、、って

開き直っている次第です。

 

ぼんやりとやんわりと

どんよりとした話ですが

 

今日はまだシラフなんです!

シラフでもこの程度なら、、

 

これ以上は無理っちゅう

事なんでちゅねー、残念!

 

 

楽しかったです♪

また、行きましょう!

 

 

 

オジサン同士の社交辞令にも

嬉しい場合はあるものなんですね。

 

 

 

世の中の地味なオジサン達も

みんなガンバレー!