君しかいない。
あなたしかいない。
今ではその言葉の内容が
何を意味しているのかが分かる。
若い頃は素直に喜んで
感謝が出来ていたはずなのに。
今は一旦、拒絶して
真意を探り
全てを疑う程に
賢く冷静な判断が出来る
とても腹黒い
オッサンとなった。
レスポンスは早く
特別な関心を匂わせるように。
対策は笑顔で手際よく
さりげなく何気なく見せつける事。
遠い場所でも構わず
狭い路地でも確実に。
遠い存在でも臆せずに
狭い人間関係こそ大切に。
あなただけしかいない。
そう言われて
引けない弱さを
美学として信じる事。
”この難儀な仕事を
安い単価でも喜ぶアホは
あなただけしかいないんだ”
”私の急なお願い事でも
駆けつけてくれる便利な奴は
あなたしかいないんだ”
という真意でも気にしない、
気にしないで生きること♪
こんなに広い世界の中で
俺だけ、、だなんて最高かよ!
これだけ多くの人がいる中で
私だけに、、なんて感動かも⁉
それなら期待に応えるのみと
過剰な反応で特別感に浸り
絶対、秘密を守ってやり遂げる事。
自分にだけ、、の特別感が
脳に心地よくて盲目となっても
疑わずに信じて進む幸せ。
まさか、操られていたなんて、、
思いもしないまま
契約して泣いた過去の欲望。
逆境を乗り越えた、、
つもりの勢いで
何度も今も繰り返す罪や汚れ。
君しか・・
あなたしか・・
と言われた途端に
僕の本心は
いつも身構えている。
体裁よく響くフレーズの
強烈な殺し文句とは
人を勘違いさせる呪縛でしかない。
娘から突然、連絡が入る。
〇〇,〇〇〇円
えっ!!
すぐ、必要なの?
準備してて、なのか?
何も分からん。
もう少し、何かを
伝えて欲しいと
モタモタしていたら
"父ちゃんしかおらん"
と呪縛のフレーズが示された。
”訳は言えないけど
こんな時だからこその
これぐらいの金額なら
父ちゃんでも
何とか出来るよね?”
……
こんな時期に
こんな仕事を
こんな単価で
淡々とやってくれるのは
あなたしかいない
という歪んだ信頼性の日々。
こんな日に
こんな時間でも
こんな金額を
気軽に頼み易いのは
父ちゃんしかおらん
という深い親子の絆の証♪
今、父ちゃんには
野口 英世しかおらん。
明日、
福沢 諭吉に会いに行くよ!
やっぱり
特定の人だけでつるむことは
仕事でもプライベートでも
何かと不憫で寂しい事だな。
世の中は広い。
私だけとか
あなたしか、、なんて
どんな場面でも
ありえない事なのに
私は呪縛のフレーズに
逆らうことが出来ない。
ご利用は計画的に♪

