見えない世界を語ることは
私の知る限り重くて
かなり暗くなるのでタブーである。
ゆえに
社会で無難に生きたいのなら
触れないように避けて離れて
聞こえないフリをするのが賢明だ。
見えない話は理解できない。
見えない事など信用できない。
見えない対象を熱く語っても
何の気休めにも証拠にも
ならないのが現実だから。
数値にも出てこない。
色や温度でも示せない。
雰囲気も掴めない。
そもそも会話にならない。
見えない世界を自己申告で
肯定するのは自由だが
それなりの覚悟が必要で
誰よりも強靭な精神がなければ
病いや祟りだと扱われ
石を投げつけられるか
同情を誘ってしまうだろう。
でもこの世には、至る所に
見えない技術が散りばめられて
見えない努力も詰め込められている。
見えない苦労は語らずに
見せない愛を注入された
誰もが知る
爆発的なヒット商品となったり
有名なベストセラーへと
急展開することもあるからだ。
話題のミリオンセラーで称えられ
表彰されたりもするけど
謙遜なのか真実なのか
その才能の源を問われた時には
天から閃きが降りてきたとか
指が勝手に動いただとか
見えない世界を堂々と示す
神がかりなコメントを
おっしゃる場合があるから不思議だ。
携帯電話では
見えない電波を受信して楽しみ
見えない仕組みで会話をしている。
政治の世界では
読めない心を忖度したり
見えない未来を想像も予測もする。
日常では
見えないけれど葬儀で泣いて
見えないけれど境内で祈願をして
分からないけど感じる何かも
見えないからこそ理想の姿も
神や仏や崇高な存在にして
見えない世界ごとを祈っている。
見えない世界に逝ったのか
見えない姿になったのか
見えずらい年齢の症状なのか
見たくない性格だから
見えなくなったのかは
何も分からない。
見えない部分を扱う事や
見えない構造のメンテ作業は
見えない事でも
分かり易いように説明して
見えてしまう作業は
ご迷惑とならないように
囲って隠して仕事をしている。
見え透いた嘘はバレるのに
必死に見せている
この優しさは、完全に無視される。
だからこそ
見てくれ!と願って叫んでも
絶対に見ろ!!と念を押しても
見えない電波で送ったLINEなんて
妻も娘も誰も見ていないよ!
俺の事がそろそろ
漠然とでも気にならないのかい?
父ちゃんなんてそもそも
どうでもいいのかい?
何のために携帯持つのか?
何のための約束確認だったのか?
迎えの到着時間は
もうとっくに過ぎている。
毎度のことだが
家族の読めない行動に
見えない電波で電話を掛けても
見えない強めのテレパシーを送っても
誰も、何も、反応が無い。
だから見えない世界は
信用がなくて
いつまで経っても人間は
見えない世界を大切にしないのか?
見えない占いは信じて従い
見えないアドバイスにも納得する。
読めないエステに時間をかけ
見えない効果に満足している!
見えない結果とは”無い”ことなのに
聞けない理由は全て拒否された!
私は読めない時間にしびれを切らし
見えない所で待機してたら
見えない世界の大切さを
見えない誰かがネタにして
見えない電波に乗っかって
見せない愛を拡げていた。
見えない風に揺れながら
見えない場所に私は隠れて
どうせ見えないからと
鼻をほじって
見えない世界と
見える社会を
同時に楽しみ生きている。
見えない存在になるまでは
読めないキャラになりすまし
分からない設定を繰り返して
見えない相手に感謝して
見えないけれども
いいねしよう!
この世とは
見えない存在ばかりなのに
私には
何かが何となく
見えるような気がしております♪
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