団欒 | 心の波

心の波

ネガティブでも
幸せ探して生きてます♪

 

 

 

自分の置かれた立場に嘆き

人様の煌めく日常に憧れ羨む。

 

家系の貧しさを呪う人生を過ごし

己の卑しさを誤魔化す生き様では

 

誰かや何かのせいにして

しょうがないと諦めることが慰めだ。

 

まあ、、所詮は誰も、何からも

特別に扱われる事はないし

 

求められる事も無く

のうのうと生きて来たので

どうでもいいことなのだけど……

 

 

それでも、惰性的に

家族を維持している以上は

 

年末年始ごとや各行事には

何かしらと絡みつつ

 

あまり興味が無くても、どうでも、

それなりの対応をしながら

形式的に過ごしている日々だ。


 


今年の幕開けは

家族の誰もが

 

行く所も限られてしまい

行くこと自体も咎めらる


そんなことが

新たな常識となったままで始まった。


 

友達との旅行も初詣もナシ

同級生との飲み会も一切、ナシ。

 

親戚の集まりは

もうだいぶ前から無くなっていたので

今更、復活することもナシ。


 

そんな中で

うちの家族はしょうがなく、、


暇つぶしの極みとして

しかたなく、しぶしぶと

家に残って炬燵に集まっていた。

 


一家団欒……


 

ストーブの上では

餅やスルメを炙り

 

朝っぱらから

お屠蘇がわりの焼酎を啜る。

 

炬燵の上にはミカンが香り

子供達はお年玉に歓喜して

 

質素なおせちと雑煮で

家族をもてなし

 

賑やかに雑談しながら

料理を奪い合って騒がしい。

 

テレビはおめでたい様を

繰り返し伝えて……

 

新しい年明けを祝う

正月の三が日とは

 

一家団欒としての理想であり

微笑ましい人間関係としても

最上のコミュニティの場、だと思う。


 

だけど、、理想は理想で

現実は現実。

 

人様は人様であり

うちはうちだから ww


 

昭和の風習は昭和で終わり

今は平成を超えた令和となって

もう3年目に突入だ!

 


一家団欒なんて意味も

仕様もスペックも


うちではすっかりと

様変わりしてしまった!

 

団欒という言葉さえも

別な単語で表さなければ

しっくりとこない程に違って見える!


 

炬燵の中では

ケンカにならない程度

 

卍型に足を交わして暖を取る、、

その基本姿勢は変わらないけど

 

長女は仰向けになってインスタ三昧

孫は俯せのまま肘をついて

ゲームの世界に全集中。

 

妻は横向きになってスマホを眺め

三女は仰向けでスマホを弄っている。


 

話しかけたら無視されるか

「今、ムリ」と即答で怒られ

 

テレビの音量を上げても

「今、ウザい」とキレられる。


 

僕は・・孫の横に座って

雑誌を読みながらも

 

最近、だいぶ

トイレが近くなっているので

もぞもぞとなっていた。


 

我慢できそうにないし

台所の焼酎を取りに行くついでに

トイレに立ち上がった、


ら、、、

 

なんと!

皆が一斉に僕に興味を示して

言葉を投げかけてきた♪

 

「父ちゃん、ちょうどいいタイミング!」

 

ごめんだけど、ついでに

お湯と紅茶を持ってきて、、

 

そのついでに、お菓子もお願い!

 

ジイジ、のど乾いたから

冷蔵庫にあるジュース持ってきて!


全然、ついでじゃないけど

お正月だし、たまには

皆の役に立たないとね。


 

2往復している間も

みなが寝転んだまま

静かな時間が流れていたので

 

一家団欒どころか

一家心中した現場、、

みたいな感じだったけど ww


 

役目を終えて

焼酎のお湯割りに、、

と座りかけたら

 

「あーーっ!!

父ちゃん、ごめんだけど

ついでに、肉まんを買ってきて」

 

「ボクはホットドッグか唐揚げお願い!」

 

「ついでに、年賀状も出してきて」

 


………

 

トイレに行きたくて

炬燵から出ただけなのに。


 

こんなにも、皆が

僕を、、父ちゃんを

夫を、、ジイジを

 

皆が奪い合うように

必要としているなんて!!


 

近くのコンビニは

ほとんど売り切れていたので

 

少し離れた所までダッシュして

帰ってきたら、、

 

皆がワイワイと会話していて

ミカンを頬張って

 

紅茶とお菓子の匂いが漂い

お餅も磯辺焼きになって

 

理想系の一家団欒の情景が

目の前に広がっていた!


 

「炬燵って4人がちょうどいいね」

 

えっっ!!

 


孫がぽっちゃり君になった分

横幅は大人サイズだし

 

正月に皆が集まることも

数年ぶりだし

 

気を遣わずに、意識せずに

自分らしい振る舞いが

出来てこそ、受け入れられてこそ

 

一家団欒という

理想の形が成立するなら


 

僕は、、父ちゃんは

夫は、、ジイジは

 


出来れば、空気を読んで

外してもらった方が……

 


そんな空気感を察しても

僕は孫の横に割り込んで

陣取り、焼酎を注いだ。


 

瞬時に皆の会話が止んで

またそれぞれの世界に

戻ってしまったけど


気にしない、気にしない。


 

同じ屋根の下にいて

炬燵を囲むだけじゃ

団欒とは言えないけど

 

一家団欒って意外と

複雑な心情が絡んでいて

奥深い関係が必要なのかもしれない。

 


娘のマンション生活では

炬燵やストーブ自体が

すでに異文化となっているから

 

きっと家族は皆、久々に

向かい合う父ちゃんに

照れてしまったのだろうか?


 

またトイレが近いから

炬燵から立ち上がろうかな、、

 

でも、また、注目されて

頼りにされて、利用されて

活用されてしまうかな?



それにしても

みんな人の使い方が

上手になったものだ♪


 

……

そんな正月休みも過ぎ去ってしまい

何事もなかったように

日常が帰ってきた。



うちの一家は暖乱だけど

みんな頑張れ!


将来が楽しみだ♪





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