４月になって
春らしく
暖かく過ごせる日々が続き
新緑と共に
色とりどりの花が咲くこの季節・・
定番の桜の花は
迫力のある並木道で咲き乱れても
田舎の片隅でポツンと咲き拡げても
その美しさは甲乙つけがたい。
その場に居合わせた
それそれの条件が重なれば
感動にもなり
希望にもなり得る
本当に不思議な花だ。
つかの間の華やかさを
愛おしく感じる・・
ただ純粋に
待ちわびた春の象徴として
感じる人もいるだろう。
僕の住むところは
九州の端で
車でちょっと走れば海があり
山に畑に田んぼが広がる
・・・ただの田舎だｗｗ
菜の花の黄色がふんわりとして
田んぼにはレンゲソウが
薄紫色のじゅうたんとなり
桜とは違う趣で
見慣れた風景を鮮やかに彩る・・
なんて言葉で表現すると
自分でも別世界のように思えてしまうけど
自然豊かな田舎町に変わりはないｗｗ
日本の象徴でもある
桜のソメイヨシノは
江戸時代に花を楽しむため・・
人々が品種改良の末に
辿り着いた美しさ
なんて説もあるからなのか
各地の名所や
河川敷に人工的に植樹され
日本の風情の定番として確立している。
そんな桜も
自然の一部である以上
花さか爺さんでもない限り
咲くタイミングばかりは
流れに委ねるしかない。
科学がどんなに進歩しようとも
時代がどんなに変化しようとも
その美しさをコントロールしたり
ハウス栽培で
一年中咲く姿を・・なんて
誰も求めないのは
どうしてだろうか？
今の世の中なら
その美しさを独り占めしようと
あらゆる手段を講じて
安易に考える人が現れても
不思議ではない気がするけど・・
僕の知る範囲では
そんな話を聞いた事がない。
人々は
桜が輝く一時の間だけを
鑑賞や花見などで楽しむ為だけに
マナー？
のような約束を
守り続けているとでも言うのか？
一年中咲いていれば
話題にもニュースにもならないだろうし
感動も薄れてしまうだろうｗｗ
桜の美しさをずっと感じたい・・
なんて我がままを誰もが実行しないのは
ある意味人間として素晴らしいことだと思う。
待ちわびた春を
証として感じる美しさが桜なら
その象徴を
一方的な思いで操作することなんて
神様を冒涜するぐらい
ありえないことだと思うけど
実は・・
日本人は桜を堪能する心得を
誰もがわきまえている！
ということかも知れない♪
もう一方の春の風景で
田んぼに敷き詰められた
レンゲの花がある。
田舎の風景には違和感なく
当たり前のように咲いているので
自然の草花のように
存在しているみたいだけど
農家の方々が意図的に種をまき
田んぼの堆肥としてそのまま耕される・・
そんな役割を持っているので
桜のように観賞用として植えているわけではない
・・なんて昔じいちゃんから聞いた事がある。
人間の世界でも美しすぎる人種の方々は
性別を問わずして
人々の憧れとなり
まるで鑑賞用の桜のごとく
大切に丁寧に扱われる。
雑草や果樹・野菜のように
それぞれの目的を持った花々は
たくましく淡々と咲き
どんな環境にも対応しながら
循環を繰り返す。
その花々も
土や水がなければ
やがては枯れてしまうという
運命もある。
花を支える為に土や水があるのか
土や水を輝かせる為に花があるのか
なんて答えはどこにも
見つかりそうにないけど
どっちの人生でも
この地球上の？宇宙の？
仕組みというか・・循環というか
壮大な摂理で完璧な存在として
役割を持っているのだろう。
僕のように
土のような肥料のような人生も
花を咲かせるためには必要なのだ！
その花となった美しさを
ゆっくりと眺めて
遠慮なく堪能しようって思っていたけど
昨日は嵐のように雨風が吹き荒れたｗｗ
それでも河川敷には
名残惜しいその姿を楽しむために
ブルーシートが敷き詰められ
違和感のある対照的な色が目立っていたｗｗｗ
賑やかに仲間と騒ぐもよし・・
芋焼酎を片手に
一人ふけってみるのも
いいかもしれない。
結婚生活もそれなりに長くなり
妻や子は何かと忙しいから
僕は年中
独りのようなものだけどｗｗ
昨日の雨で
去り行く花を眺めながら
いつかは良きタイミングで
輝く一時を過ごせますようにと・・
静かにただ
祈ってみたけど
自然は笑い飛ばすように
雨と風で吹き飛ばしてしまったｗｗｗ
もう少し眺めていたいから
そのままにしていて欲しかったのに・・
春の風は暖かいけど
激しく荒々しい。
たるんだ僕の心に
渇を入れるように
容赦なく吹き荒れるから。
でも、今の僕には
何となくありがたい刺激のように
叱咤激励として映るから不思議だ。
なぜなら
心が落ち着いて
動じることもなく
受け入れることに
感謝できるから。
それはきっと弱さではなく
果てしないこの世を
地に足付けて生きるための
大切な道しるべなのかもしれない・・
何言ってんの？
って自分で思うけどｗｗ