皆さん、こんにちは
愛とやすらぎの語り手 愛紗です
今回のテーマは
表現イロイロ手話狂言
と題しまして
先日鑑賞した手話狂言の感想
をお届けします
①手話狂言とは何か
②手話狂言を見ての感想
これらをお伝えしますね
手話狂言とは何か
狂言は650年程前から能楽と合わせて
行われている伝統芸能です
プロの方は能楽師狂言方と呼びます
そして現存している流派は
和泉流と大蔵流の2つです
明治時代に廃絶した鷺流という流派もあり
新潟県や山口県には地方芸能として
残っているものがあるそうです
手話狂言は38年前にできたものです
日本ろう者劇団が行っていて
ご指導は和泉流の三宅右近さんなので
和泉流手話狂言とも言えるそうです
舞台では役者が手話をしながら狂言をして
舞台袖で狂言師の方が声をつけています
役者は狂言の間を覚えて
狂言師の方の声に合うように
演じる為に
かなり厳しい稽古を積むそうです
この間を覚えるというのは
聞こえないろう者が行うのは
難しいだろうなと思います
演目としては狂言は253番
手話狂言は約70番あるそうです
因みに狂言が普段の話し方と違うように
手話狂言での手話も
普段使用されているものよりも
様式美を大切にした手話なのだそうです
手話狂言を作るという面では
・手話の為にできるだけ両手を空ける
・手を固定される役柄の手話をつける
などの制約があって苦労も多い
というお話も聞きました
手話狂言を見ての感想
まず開演前から通常の観劇とは
雰囲気が違いました
通常は開演ベルが鳴るまでは
会場が騒ついているのですが
静かです
観客もろう者が多いのか
手話が飛び交っているので
基本的に声での
コミュニケーションがないのです
ここで手話狂言であるというのを
強く感じましたね
それでは実際の手話狂言の感想に
移りたいと思います
狂言というのは
私見では声と表情で笑わせるものだと
思っています
手話狂言はそれに加えて
手話での表現でも笑える
のではないかと思います
今回は手話狂言の演目ではなく
ワークショップのことをご紹介します
ワークショップでは
様々な人物の名乗りや動物の鳴き声の手話
主人と太郎冠者(従者)の呼び出し
などを見せていただきました
そこで面白いなと感じた
動物の鳴き声を取り上げたいと思います
狂言の演目に『盆山』があります
友人の家に盗みに入った男が
家主に見つかりそうになって隠れ
家主が友人をからかって
犬、猿、鯛がいると言い
盗人はその鳴き声を真似る
という物語です
この犬、猿、鯛の鳴き声の感想を
お伝えします
まず犬の鳴き声
ハーハッハッハッハッ
と大笑いする
イントネーションで
ビョオー
ビョオビョオビョオビョオー
と鳴きます
そして手話では
両手を口元に当て
この音に合わせて声を発しているように
前に動かします
さて次に猿です
先程と同様のイントネーションで
キャー
キャーキャーキャーキャー
悲鳴?
と思いましたね
そして手話では
片手で頭、もう一方でお腹を掻き
反対にして掻き
両手でお腹を掻き
両手でガォーと襲う姿勢
という感じでした
猿と言うには獰猛過ぎでは…
最後に鯛についてですが…
どんな鳴き声か想像できますか?
『盆山』のオチとも言える場面なので
今回はお伝えしないでおきます
手話としてもとても笑えるものだと思います
ひとつ言えるとすれば
ある意味そのまま
手話狂言を観賞できたことで
表現には様々な方法があるということを知り
自分の中の可能性が広がりました
最後までお読みいただき
ありがとうございました
皆様の日々が
愛とやすらぎに
包まれていることに感謝して
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