花組の千秋楽。

春風弥里さんの卒業。

日比谷にはトップさんの卒業かと

見間違うほどの人が集まった。

連日の立ち見。

惜しまれての卒業。

宝ジェンヌとして惜しまれての引き際は

男役の美学を貫くみーちゃんの姿勢。

なにもかも美しかった。


なぜ、

百周年前に卒業するのか。

来年、蘭寿さんと一緒ではダメなのか。


でも、宝塚を百周年前に卒業する意味が

少しわかった気がした。

きっと、

みーちゃんは蘭寿さんに

送ってもらいたかったんだね。


宙組で長い2番手として

トップを支えたまゆさんを見て育ち、

まゆさんがトップの花組へ追いかけて移動。

その花組は百周年に向けての

体制も着々と整えてる。


いい引き際だったと思うけど、

みーちゃんがまだ5番手だった現実も。

それだけ、層が厚いってことなんだろうか。


春風弥里さん。

お疲れ様でした。

花組でゆうひさんにそっくりな背中を

銀橋で見つけてうれしかった。

陰のある男役。


憂愁の横顔、
哀愁のうつむいた顔。
思慮深いまなざし。
苦悩の眉間。
目元涼しげな表情。
影のある寂しい眼差し。

悲しみをたたえた後ろ姿。


叶うならバウの主演をして

卒業してほしかった。