岩谷時子さんがお亡くなりになった。


岩谷さんが越路吹雪さんと

宝塚歌劇団で出会わなかったら、

日本のシャンソンや

ミュージカルナンバーは

どうなっていたんだろう。


岩谷さんの訳詩はとても素晴らしく

ミュージカル・ミスサイゴンの歌。

『命をあげよう』

そして、

レ・ミゼラブルの全ての曲。

『夢破れて』『彼を帰して』

そして

なにより宝塚版Me And My Girlの歌詞。

以前東宝ミュージカルで上演された時、

岩谷さんの歌詞でなかったから

つまらなく感じた。

同じ曲なんだけど

歌詞が違うと別物。

そうなると舞台自体も違うとなる。


日本語の響きが生きていて、

やっぱり岩谷時子さんでないと

心に響かない。


越路さんの歌のなかでは

『道化師』が特に好き。

サーカスが町にきて

ワクワクするような感じ。


♪あれがコメディアン

 あれがミュージシャン

 あれがマジシャン♪


でもだんだんさみしくなって・・・・


♪少しばかりの歌を残して

 楽しいけど

 みんなの心の底に

 少しばかりの歌を残して・・・・


 楽しいけれどサーカスは

 一夜の夢のようなもの・・・・

 そうだよ今はさみしい村の夜道をいく頃♪


子供のころに聞いて気になっていた歌。

とても印象的な歌。

こーちゃんじゃないと歌えない歌です。

そして、

この訳詩のすばらしさ。


岩谷時子さんご冥福を祈って

こーちゃんの歌を聴く。