満員御礼が続く『ベルばら』
本当にこんなに観客で客席から
ロビーからキャトルまで
人、ひと、ヒトで溢れてる。
何度見ても飽きないのは
『ベルばら』の魅力だけど
演じる方の体調ひとつで
違った『ベルばら』になる。
役替わりという今回の
オスカルとアンドレを
二人が演じ分けた公演。
オスカルって難しいんだと判明。
もともと、女性が男性を演じる宝塚。
その男性役が女性役を演じる。
なんだか錯綜しそうな話。
オスカルは
まさおさんは女性らしく演じ、
みりおさんは男性的だった。
まさおさんのオスカルは
きっと蘭寿さんや壮さんのアンドレに
愛された経験がそうさせるのか
愛を知った可愛さがあった。
アランに対しての
「お前のような男に会いたかったからかもしれない」
このセリフで
アランの心をワシ掴みにしたはずだ。
冷酷さを振る舞う人の心を溶かす魅力。
『ベルばら』のセリフはどれも生きている。
生きたセリフを話すとパワーと、
宝塚的臭さ・・・セリフのタメが必要だ。
みりおさんの方は
可愛いはずと思っていたら
意外に男っぽいオスカルでした。
どっこい、
男役さんそものものだった。
二人は二個一的に育てられて
役替わりも多く
トップ、準トップという立場でもある。
この後、
花組へみりおさんが移動して
まさおさんは初めて
本当のトップになるような気がする。
正念場ですね。
『ベルばら』で龍真咲さんの魅力が
よくわかりました。
白い役も、黒い役も似合う人。
美しく、その顔の小さいこと。
姿勢のいいこと。
次の公演が楽しみです。