ほんの百数拾年前、

女性が生きていくのは大変な時代。

女性だけではなく、

男性も大変な時代だった。

支配者と支配される者。

階級社会や官僚制度。

そのために革命運動があって、

農奴解放へと向かっていく。


貴族のおぼっちゃまが

休暇に訪れた親戚の家の下女に手出しして

もてあそんで妊娠させる。


下女にとっては、

あこがれのおぼっちゃま。

ここにも階級社会。

拒める訳はない。

お金持ちの意のままにならざるを得ない。

ただ、相手は若い貴族だった。

愛でも恋でもなくお金を渡され、

手つきの下女の生きる道は、

娼婦しかなかった。

下女こそはカチューシャ。


このやりきれない話。

宝塚歌劇が上演しています。


娼婦に落ちたカチューシャの事件を

陪審員となって再会するネフリュードフ。


本当の愛はとは何なのか。

贖罪・・・・・


ちょうど、

BSの番組でオルソー美術館の絵画、

ドガ の「エトワール」の絵の中にいた

舞台袖の紳士。

踊り子を物色するパトロン。

貧しい女性の救済は、

裕福な紳士と出会うことしかなかった時代。


なんか、考えさせられる。

宝塚は、

こういった啓蒙作品がお好きだこと。

でも観劇後は重苦しい。


ショーで気分転換して帰途に就く。

次回は息子を連れて。


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