宝塚歌劇雪組の『ニジンスキー』公演。
いまだ、冷めずにいる。
ニジンスキーという天才ダンサーがいて、
一瞬に光り輝く時を過ごし、
長い不遇な時代を過ごした。
天才というのは、不幸にも
時代より先んじてしまうことだ。
それは、今までなかったものを
生みだすことでもあるので、
その時代の人たちは
斬新な感性を
残念ながら受け入れられない。
けれど、ニジンスキーの
舞踊写真をみると、
静止画像なのに、踊ってる。
ニジンスキーが振り付けた、
『牧神の午後』
古典バレエの絶頂期に、
あの独特のコミカルなダンス。
いままでの振り付けから
おもいっきり脱皮した振り付け。
牧神は目覚めると、
野獣のように大きな口を開ける。
半人半獣の半獣神・牧神としては
野獣の獰猛さを少し残して
当然のことと思える。
その当時賛否両論だった動きは、
モーリス・ベジャールへと続く
新しい波の誕生を示唆している。
ジョルジュ・ドン演じる、
『ニシンスキー神の道化』
ブラボーです。