来年の東京宝塚の幕開きは【宙組】の
ミュージカル『誰がために鐘は鳴る』
原作/アーネスト・ヘミングウェイ
脚本/柴田侑宏  演出/木村信司
主演…大空祐飛、野々すみ花


今年の

『カサブランカ』に続き文芸大作。

ヘミングウェイはレビューにも

あったので劇団はきっと

お好きなんですね。


しかし、

ちょっと辛口で申し訳ないのですが、

レジスタンスや、

赤十字活動、スペインの内乱・・・

劇団に群がる民衆の啓蒙作戦ですか。


確かに、

イングリッド・バーグマンと

ゲイリー・クーパーの、

あの、鼻がじゃまにならないはてなマークっていう、

キスシーンは、

2人の顔のアップが大画面に映し出され、

とても、感動的だった。


スペイン内乱下に、

キスも知らずに死んでいくなんて・・・

どんな屁理屈より、

平和の大切さの説得力があった。


でも、このまま

映画の名作品を何作もミュージカルに

仕立て上げて上演する。

それが定番になって、

名画の掘り起こしばかりしていては、

劇団はどういう方向にいくんだろう。


見方によっては、

再演も多いし

座付き作者の先生方が

オリジナルで書く力がないと

誤解も受けるのでは。


現実世界の厳しさは、

よく存じているわけですから、

せめて、明るく楽しい作品を観て、

心から笑って幸せな気分になりたい・・・

そう思うのは、間違っていますか。