義経腰越状―五斗三番叟、
配信にて視聴しました。
五月歌舞伎座は、
菊五郎襲名披露のお祝い。
菊五郎家にゆかりの深い、
尾上松緑による上演です。
義経腰越状
(よしつねこしごえじょう)
兄頼朝との関係が悪化するなか、義経は悪臣の言葉にそそのかされ、遊興にうつつを抜かす日々。その様子を案じた忠臣の亀井六郎が雀踊りの奴たちに紛れて諫言するも、聞き入れられません。そこで泉三郎が義経の機嫌を直すため、日本一の音頭取りとして五斗兵衛を迎え入れます。この五斗兵衛、名軍師ながら、刀の目貫師として世を忍んでいるのですが、実は大の酒好き。最初は拒んでいましたが、大好物の酒を目の前に、ついに盃を手にしてしまい…。
禁酒を破った五斗兵衛が大酔して三番叟を踊ることから「五斗三番叟」と呼ばれ、歌舞伎の醍醐味あふれる演出と趣向が詰まった愉快なひと幕。
(歌舞伎公式情報サイト
「歌舞伎美人」より)
豪快な五斗兵衛は、
松緑さんによく似合います。
顔はいわゆる砥粉(とのこ)、
ほぼ素顔のような化粧です。
亀井六郎の「雀踊り」との
立廻りは、最初の見どころ。
雀踊りたちの、
「ぴゃっぴゃっ」という
掛け声が、おもしろいです。
尾上左近さんと、雀踊り。
後半の見どころは
酔った五斗兵衛の
三番叟から、
竹田奴たちとの、
おおらかな立廻り。
こちらで、
舞台の映像の一部が
見られます。