團菊祭五月大歌舞伎
八代目尾上菊五郎
六代目尾上菊之助襲名披露の
「京鹿子娘道成寺」。

配信で視聴しました。
新・菊之助の堂々とした
踊り振りが印象に残ります。
まだ11歳の菊之助、
この先女方だけではなく、
立役も演じ、「兼ねる役者」
となるのだろうと予感します。
(外野からの過度な期待は、
本人のためにならない
とは思います。)
踊りの構成のメモです。
道行
菊五郎、菊之助の二人が
花道をせり上がります。
同じ振りを踊る二人。
父の踊りを追うようにも
見えます。
娘道成寺の中でも
義太夫で演奏される
この道行は、
古風な雰囲気がありますが、
若い(幼い)菊之助が、
父の胸を借りて踊りました。
菊之助は、
すっぽんをせり下がり、
菊五郎のみが舞台へ…
問答
所化(お坊さん)は、大谷友右衛門、
市村萬次郎、河原崎権十郎、
市川門之助…といった、
慶事にふさわしい豪華さ。
菊五郎、菊之助に玉三郎
が加わり、三人での舞。
引き抜きは、
菊之助、菊五郎、玉三郎と、
三人直列で鮮やか。
鞠歌
菊五郎、菊之助の二人立ち。
途中玉三郎が登場し、
菊五郎を追いやる振り…
玉三郎は、しばし
菊之助と二人で踊った後、
菊之助を一人残し
袖に引っ込みます。
その後は
菊之助の一人舞台。
しっかりと踊り切りました。
花笠
菊之助の踊り。
くどき
手拭いの踊りは、
菊五郎が一人出て踊ります。
「ふつり悋気…」からは
玉三郎が登場し、
菊五郎と二人で踊ります。
女方どうし踊る恋模様、
倒錯的な感じがします。
山づくし
菊五郎、菊之助の二人。
手踊り
玉三郎の踊り。
このかわいらしい振りを、
菊之助ではなく
玉三郎が踊るところに、
こだわりを感じます。
鈴太鼓~鐘入り
三人での舞い。