東京の工業地帯、
大きな川のそばにある
高校に通う若者たちの、
ヒリヒリするような日々を
描いています。
陰湿ないじめ、暴力、
ドラッグ、摂食障害、
果ては死体遺棄…
日常的な高校生活の裏で、
繰り広げられる危うい世界。
岡崎京子作の漫画が原作。
2018年公開の映画ですが、
時代設定は1990年代。
SNSや携帯電話のない
世界で、物語は進みます。
正直、登場人物の誰一人、
感情移入できるものでは
ありませんでした。
(…みんな、
どのような大人に
なっていくのだろう?)
しかし、
彼らが抱いている思い、
そうすることしか
できない行動…
それは、
程度の差こそあれ
自分自身、身に覚えが
あることだと共感します。
10代の高校生を演じたのは、
当時20代の若手役者たち。
それぞれに、役を
突き詰めた演技が光ります。