初春浅草歌舞伎・第1部




神楽諷雲井曲毬

(かぐらうたくもいのきょくまり)


出演者全員による舞踊。
通称「どんつく」と呼ばれ、
坂東三津五郎家の芸。

当代三津五郎家の
巳之助さん中心ですが、
それぞれがうまく、
役にはまっています。


演題の「曲毬」のとおり、
「籠毬」という大神楽の芸を
見せます。

親方鶴太夫役の歌昇さん。
籠が付いた道具と
白い玉を器用に操りますが、
なかなか難しそう…

うまくきまると、
出演者、観客ともに拍手喝采…
という楽しい演目。


「どんつく」とは、
大神楽の太鼓の音でもあり、
皆で踊る
総踊りの音頭でもあります。


巳之助さんの荷持どんつくは、
田舎から出てきたという設定。

江戸っ子の親方との
対比を見せます。


この演目の舞台ですが、
いつもは水天宮ですが、
今回は浅草歌舞伎にちなみ、
浅草寺雷門前となっています。

ロビーから見えた本堂と五重塔。
昔は五重塔の位置が現在と異なり、
本堂に向かって右手だったようです。

舞台でもそれを踏まえていました。