歌舞伎座にて10月に上演された
「文七元結物語」。



娘お久の演技が印象的だった
中村玉太郎さん。

父の放蕩からの貧しさ、
それゆえの両親の不仲を
苦にして、自ら吉原に
身を売ろうとします。

つぎ当てだらけの着物に、
あかぎれの手。

次の登場では、

美しい着物に化粧も施し、

別人のよう。


親孝行なお久に感心した

文七の主人が

吉原から請け出し、

文七の嫁に…と望んだからです。



このお久の役、

近年はどのような方が

演じているでしょうか。



直近では、上村吉太朗さんが

何度か演じています。


坂東新悟さん。


中村莟玉さん。


中村壱太郎さん。


尾上右近さん、尾上松也さんも
繰り返し演じています。

珍しいところでは、
中村芝のぶさん。
勘三郎丈の抜擢で、
何度か演じています。

それ以前は、澤村宗之助さんが
持ち役のように繰り返し
演じています。

そして1993年10月、
この公演は見に行きました。
ちょうど30年前、
松たか子さんの初舞台。

歌舞伎座の幕見席から
見ました。
(筋書は手元になく、チラシです。)

当時、松たか子さんは
16歳の高校生。
それ以降、歌舞伎への出演は
ないようです。