この夏の、「稚魚の会・歌舞伎会合同公演」。
初日の11日に観劇しましたので、
覚え書きです。
〈二、菅原伝授手習鑑ー車引〉
梅王丸 ⋅⋅⋅坂東彌紋
桜丸 ⋅⋅⋅片岡市也
松王丸 ⋅⋅⋅坂東家之助
古典であり、型がきっちりと
決まっている演目。
普段の公演では
主役を演じることがない彼らが、
大役に挑めるチャンスは貴重。
特に公演初日のこの日は、
役者さんたちの緊張が
伝わってくるようでした。
大向こうを掛けられるのが
初めてだったという家之助さん。
(大向こうが解禁されたのは、
今年になってからでしたものね。)
「橘屋!」と聞いたとき、
私もはっとしました。
桜丸の市也さんは、
おっとりした持ち味を感じます。
彌紋さんの梅王丸には
躍動感と共に、
余裕も感じられました。
杉王丸 ⋅⋅⋅中村梅大
金棒引 ⋅⋅⋅市川河松
梅大さんはこの春、
養成所を卒業したばかりだそう。
河松さんも
まだまだお若いのですが、
憎々しい感じを
うまく出されていました。
藤原時平⋅⋅⋅中村吉兵衛
今回は賛助出演の方がいましたが、
それ以外では最年長です。
仕丁 ⋅⋅⋅大谷桂太郎 尾上音蔵
尾上音幸 尾上まつ虫
中村蝶也 望月大夢
この後の幕で
大役を控えている皆さんも、
仕丁として並び、とんぼを返り
盛り上げます。
この中で一人本名の望月くんは、
今年の研修生だそう。
研修生の応募者が、
このところ激減しているようです。
そのため、たった一人で
研修を受けているらしいです。