「仮名手本忠臣蔵」の

悲劇の主人公の一人、早野勘平。

 

京都南座の舞台では、

中村壱太郎さんが演じています。

普段女方が多い壱太郎さんが、
立役の勘平を演じるのも
珍しいですが、
上方の型で演じることも
珍しいこと。
 
通常演じられる江戸の型とは、
衣裳から異なっています。
ダブルキャストの尾上右近さん。
 
尾上菊五郎家に伝わる、
江戸前の型で演じます。
 
 南座 

 

 

洗練された江戸の型に比べ、

上方の型は、

よりリアルさを感じます。

 
壱太郎さんの祖父に当たる
坂田藤十郎丈は上方出身ですので、
この型で演じていました。
 
かつて、藤十郎丈から、
直に教えを受けたのが市川猿之助さん。
2012年に新橋演舞場で演じており、
私も観劇しました。
 
今回壱太郎さんは、
猿之助さんより祖父の芸を
受け継いだそうです。