新春の浅草公会堂風景。
役者名の幟が賑やかです。
数年前の写真です。


この2年間途絶えていた公演が、
年明けに帰ってきます。


浅草歌舞伎と
中村勘九郎 (後の勘三郎)の思い出。



浅草歌舞伎の
もうひとつの思い出。

2009(平成21)年。

前年の秋、浅草寺界隈を散策中に
目に留まった、奉納灯籠。

そこに刻まれた役者名、
中村勘太郎(現⋅勘九郎)、
中村七之助などと並んで、
市川亀治郎の名前がありました。

「市川亀治郎」、当時
歌舞伎から長く離れていた私は、
全く忘れていました。


市川猿之助(現⋅猿翁)の甥、
段四郎の息子である亀治郎。

以前よく見ていた頃は、
まだ学生であり、
舞台出演の機会も少なかったので、
忘れていました。

記憶の底から突然浮かび上がり、
びっくりしました。

あの亀治郎が大人になり、
浅草歌舞伎で
主役を担うようになったのかと
感慨深く思いました。


折しもその年2008年は、
NHK 大河ドラマの「風林火山」で、
武田信玄役を演じていました。
(これは後から知ったことです。)

大河ドラマは見ていませんでしたが、
年末の民放ドラマでの主演を見て、
翌月の浅草歌舞伎の観劇を決めました。


亀治郎の演目は、「一條大蔵譚」。

おもだか屋独特の演出で演じられる
「曲舞」の場。
わくわくする面白さでした。

思えば、ここから
亀治郎(現⋅猿之助)推しが始まったのでした。