12月5日、今日は
中村屋の御命日。
中村勘三郎さんが亡くなり、
10年になりました。

(浅草の「鼠小僧」)
先日読んでいた、
市川染五郎さんのインタビュー記事。
勘三郎さんのことに触れていました。
まだ十代の彼の言葉として、
勘三郎さんのことが語られるのは、
意外でした。
父、扇雀に付いて出演の機会がありました。
「勘三郎のおじさまが
“何を呑気に茶なんか飲んでるんだ!
俺の松王丸を観ろ!”っていきなり怒鳴られたんです。
父以外の人にそんなふうに叱られたのは初めてでした。
とてもびっくりして、けれどその日から毎日、
『寺子屋』を拝見しました。」
勘三郎さんからは甥に当たります。
ほめてくれたり、怒られたりもしましたけど
「とにかく早く戦力になってくれよ」
といつも言われました。
“この人は舞台に命をかけているんだな”
“お芝居は本気でやらないとダメなのだな”と…