「伊達の十役」は、三代目市川猿之助により、
「伽羅先代萩」などの伊達騒動の物語を題材に
作られました。
 
本名題
紅葉汗顔見勢(はじもみじあせのかおみせ)」
として、十役早替りが工夫され、
繰り返し上演されました。
 
その後、松本幸四郎丈や市川海老蔵丈により、
演じられてきました。
 
 
今回は当代の猿之助が演じますが、
上演時間に制限があるため、
「新版」としての上演です。
 
 
猿之助丈の十役。
 
役が10あれば、合うもの、合わないもの
ありそうですが、今回はどれも
違和感なく見ることができました。
 
猿之助襲名の頃から比べると、
さらに芸容が大きくなったようです。
 
 
 
侍女澄の江と、若衆姿のねずみを演じた
玉太郎さん。とても瑞々しい。
今後も楽しみです。
 
 
千松は、市川右近さん。
11才になり、子役としては
ちょっと大きいのかもしれませんが、
それだけにしっかりと演じていました。
 
猿之助丈とはこれまで、
「義経千本桜」の安徳帝と内侍局、
生隅田川」の梅若、松若と斑女の前などで
共演があります。
 
今後も、猿之助丈のもとで
学べる機会があるといいです。
 
 
鶴千代君は、
松本幸四郎一門の、幸一郎さん。
 
 
その他、配役。