花競忠臣顔見勢
(はなくらべぎしのかおみせ)視聴、続き。
〈槌谷邸奥座敷の場〉
〈高家奥庭泉水の場〉
〈元の槌谷邸の場〉
高師直の隣家に住む槌谷主税。
塩冶浪士を贔屓にしています。
お気に入りの侍女、お園の兄は
塩冶浪士龍田新左衛門。
塩冶浪士たちが、
仇討ちをするのかしないのか、
気を揉んでいます。
申し訳が立たないと
自害しようとするお園。
するとそこへ、隣家に討ち入りの知らせが⋅⋅⋅
槌谷主税・・・中村隼人
お園・・・板東新悟
晋其角・・・市川猿弥
河瀬六弥・・・中村歌之助
この物語も忠臣顔外伝のひとつ。
「松浦の太鼓」や、それを書き換えた
「土屋主税」として上演されています。
「松浦の太鼓」は、
中村吉右衛門丈の得意演目。
かなりご機嫌なお殿様。
「土屋主税」は中村鴈治郎家に伝わり、
どちらかと言えば硬い雰囲気のお殿様。
今回は「土屋主税」を
下敷きにしているように思いました。
若い隼人さんには難しい役ですが、
「御前様」と呼ばれるにふさわしい
大きさを感じました。
お園の新悟さんは一歩引いた中に、
けなげさを漂わせます。
この2人には、
ほのぼのとした情愛が通います。
討ち入りの報告に来る大鷲文吾。
右近さんが演じます。
顔世、葉泉院とは異なる立役にも、
違った魅力があります。
河瀬六弥の歌之助さん。
台詞が多い役は初めてでしょう。
登場したとき、長兄の橋之助さんに
似ていると感じました。
舞台が回って、隣家、高師直邸の奥庭。
入り乱れて戦う、塩冶浪士と高家の侍。
幸四郎さん演じる清水大学の、
壮絶な立ち回り。
〈花水橋引揚げの場〉
四十七士勢揃い。
(舞台の上、
実際はそこまで多くない模様。)
桃井若狭之助と小浪が登場。
大星力弥と小浪を引き合わせます。
猿之助演じる戯作者、
河雲松柳亭まで登場し、フィナーレ。