名作左小刀ー京人形 あらすじ
彫工の名人、左甚五郎は、
廓で見初めた小車太夫のことが忘れられず、
太夫に生き写しの人形を彫り上げます。
人形相手に酒を飲み始めると、
不思議なことに人形が動き出しますが、
甚五郎の魂が籠っているため、
その仕草は男性そのもの。
そこで甚五郎は、
廓で拾った太夫の鏡を人形の懐に入れてみます。
すると、たちまち女性らしい仕草となり、
喜んだ甚五郎は人形を相手に踊り出しますが…。
日光東照宮の眠り猫の作者として有名な
日光東照宮の眠り猫の作者として有名な
左甚五郎を主人公にしたユニークな舞踊劇。
人形の精が男性の仕草と、
艶やかな傾城を踊り分ける変わり目が楽しく、
後半は一転、
甚五郎が大工道具を用いた
趣向に富んだ立廻りを披露します。
〈歌舞伎公式総合サイト「歌舞伎美人」より〉
常磐津、長唄の音曲を用いた舞踊劇ですが、
もとは長いお芝居の一部分を上演しています。
そのためか、物語の流れが唐突に感じたり、
人間関係がよくつかめなかったりもします。
しかし、人形が動き出すという不思議さ、
おおらかな味わいもあり、
繰り返し上演されています。
そして配役には書かれていない、
立ち回りの皆さん。
普段はもっとたくさん出るようですが、
舞台上や楽屋が
密にならないようにとの配慮から、
今回は6名に絞られています。
その、「大工」の皆さんは⋅⋅⋅
坂東彌紋、大谷桂太郎、中村橋光、
市川瀧昇、市川卯瀧、中村翫延。
それぞれの役者さんが、
インスタグラムやツイッターなどで
情報を上げてくれていました。
アメブロでは、
市川卯瀧さんのブログ凛々しい姿を見ることができます。
大工道具を使った立ち回り⋅⋅⋅
鋸で両足の間を切ったり、
鉋(かんな)で体を削ったり、
釘を打ち込んだり⋅⋅⋅
などの見立てが楽しく、
ここだけ繰り返し見てしまいました。