東京メトロ日比谷線、入谷駅にて下車。
入谷の鬼子母神をお参り。

建物に囲まれた、
比較的こじんまりしたお寺でした。
お寺の名前は、「真源寺」。

駅からほど近く、
お寺のすぐ前は交通量の多い道路。
入谷と言えば、歌舞伎ファンなら
「雪暮夜入谷畦道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち)」
を思い浮かべます。
御家人崩れ(元は侍だが、悪事に手を染めている)の
片岡直次郎は、とうとう追われる身に。
折しも降りかかる雪。
通りかかった入谷のそば屋で暖を取るうち、
恋人である花魁三千歳の噂を聞き、
別れを告げに会いに行きます。
当時の入谷は、人家もまばらで
見渡すばかり
田畑が広がっている場所だったようです。
現在はそんな面影は全くありません。
入谷の鬼子母神は、
7月の朝顔市が有名なのだそう。
境内には、
宿根性アサガオの種が実っていました。

このお寺では下谷七福神のひとつ、
福禄寿をお祀りしています。
お堂は閉まっていましたが、
格子の間から姿を見ることができました。
すぐ近くに、大黒天、毘沙門天を
お祀りするお寺があるようなので、
足を延ばすことにしました。
そちらの様子はまた後日。
ところで昔から、
「おそれ入谷の鬼子母神」と言いますが、
こちらのお寺の住所は、現在は入谷ではなく下谷。
当時とはお寺の場所が変わったのか、
住居表示が変わったのか、
詳しいところはわかりません。