秀山祭九月大歌舞伎、昼の部を観劇。

開幕前の舞台。
最初の演目「極付幡随院長兵衛」で、
長兵衛が客席から舞台に上がる演出があるため、
中央に階段が設置されています。

* * * * * * * * * *

松本幸四郎丈初役の長兵衛。

江戸中の侠客の頭、と呼ばれた幡随長兵衛。
舞台にいるだけで長兵衛そのものと思わせる、
父⋅白鸚、叔父⋅吉右衛門の先例が
私たち観客の目に残っている以上、
幸四郎丈は分が悪いと思います。

持ち合わせている役者のニンだけでは
どうにもならないものを、
乗り越えていく努力は、
人一倍なさっているのだろうなあと感じます。


高麗屋として、また吉右衛門の芸の継承者として
演じていかねばならない役々は、
まだたくさんあります。

夜の部で演じている弁慶もそうですし、
他にも松王丸、知盛、熊谷、由良之助⋅⋅⋅
その芸のスケールを
どこまで広げることができるか⋅⋅⋅
楽しみにしていきます。


観劇の記録はまた後日。