七夕の今日は、


日が沈んだ後も風が強いです。
七夕にちなみ、素麺をいただきます。

歌舞伎の演目で、七夕の日の出来事。
「妹背山婦女庭訓」の、お三輪のくだりです。
三輪の里、造り酒屋の娘お三輪は、
この頃近所に住むようになった
求女という若者を好きになります。
実はこの求女は、藤原鎌足の息子淡海
という高貴な身分ですが、
お三輪はそのようなことは知りません。
七夕飾りに
赤い糸と白い糸の苧(おだまき)を供え、
求女と添い遂げられるよう、祈っています。
求女のもとにやって来た、恋人の橘姫。
橘姫は実は、蘇我入鹿の妹。
求女は敵である入鹿の館に入り込むため、
姫の裾に苧の赤い糸をつけて、
後を追います。
それを知ったお三輪は、
求女の裾に白い糸をつけ、後を追います。
お三輪、求女、橘姫、3人の恋模様が
「道行恋苧輪(みちゆきこいのおだまき)」。
美しいこちらの写真、お借りしました。

(昨年3月に行われた
中村芝のぶ、市川笑野さんの自主公演。)
⋅⋅⋅しかし、お三輪の願いは叶わず、
この後哀れにも命を落とします。
この「妹背山婦女庭訓」の
お三輪の話の原典は、古事記。
奈良県桜井市三輪の里、
大神(おおみわ)神社に伝わる、
大物主大神と生玉依姫の物語が
もとになっているようです。
三輪の里と言えば、素麺の名産地。
⋅⋅⋅?
最初の素麺の話に戻ってしまいました。