師走の歌舞伎公演早くも12月です。歌舞伎座昼の部には、壱太郎さんの「お染の七役」。若女方の様々な役柄を楽しむ、華やかな演目。夜の部には、「檀浦兜軍記」。阿古屋は琴、三味線、胡弓の心得が必要な女方の大役。Aプロでは玉三郎丈が、Bプロでは梅枝、児太郎が日替わりで演じます。昼、夜ともに興味深い演目立ては、玉三郎丈のプロデュース力のたまもの。ご自身でも阿古屋を演じるほか、何と、赤っ面の悪役、岩永左衛門に挑戦なさるそう。国立劇場今回は長く上演が絶えていた場面も含めての、通し上演。五右衛門の宙乗りの葛籠抜けは有名で、他の演目でも使われていますが、今回は70歳を越えた吉右衛門丈が演じます。京都南座11月に続いての公演。南座の顔見世ならではの配役、成駒家、松嶋屋勢の活躍が気になります。