10月、11月、12月と、
国立劇場の歌舞伎シーズンの開幕です。

10月は、「通し狂言 平家女護島(へいけにょごのしま)」。

「鬼界ヶ島の場」は、通称「俊寛」として、
たびたび単独で上演されます。
(昨月も歌舞伎座で、
吉右衛門丈が上演していました。)

国立劇場では原作にある前後の場を補綴し、
「序幕 六波羅清盛館の場」、
「二幕目 鬼界ヶ島の場」、
「三幕目 敷名の浦の場
        同 御座船の場」として上演。


この形での上演は23年振りだそう。

前回、平成7年の公演を私は見ていたようで、
チラシと半券が残っていました。
このときの清盛公と俊寛は吉右衛門丈。

ですが、序幕と大詰の記憶があまりない⋅⋅⋅
「鬼界ヶ島の場」を見て、帰ってしまったのかも。


今回のプログラムから、
「へぇー」と思ったことを⋅⋅⋅

橋之助さん
「鬼界ヶ島」は台詞も全部入っていて、
一人でできるくらい。
⋅⋅⋅もっとも役者さんはそういうものかもしれません。

東蔵さん
「鬼界ヶ島」では、千鳥、丹左衛門、成経、
康頼、瀬尾と、俊寛以外は演じたことがあるそう。
⋅⋅⋅東蔵さんほどのベテランになると、
そうなってくるのでしょう。

芝翫さん
俊寛を以前勤めたときには、
島に一人取り残された悲しみを、
終演後も引きずってしまったとのこと。
⋅⋅⋅今回は清盛と二役のため、切り替えるそうです。