〈歌舞伎座〉

昼の部、「西郷と勝」は、
真山青果作「江戸城総攻」に含まれる作品だそう。
NHK大河ドラマと同じテーマを扱った作品が
歌舞伎座で上演されるのは、
時折あります。
「裏表先代萩」は、
義太夫狂言である「伽羅先代萩」に対して、
裏(世話物)と表(時代物)を交互に見せる
おもしろさを狙ったもの。
上演はまれですが、菊五郎丈は二度目の上演。
十八代目と十七代目の勘三郎丈は一度ずつ
演じているようです。
乳母政岡と悪人の仁木弾正、小助の三役を
早替わりで演じるのが眼目のようですが、
今回は政岡を時蔵丈に譲っています。
夜の部は通し狂言、「絵本合法衢」。
仁左衛門丈の立場の太平次は一世一代、演じ納めだそう。
〈名古屋御園座〉

松本白鸚、幸四郎襲名披露。
幸四郎丈の「廓文章」は東京でもぜひ上演してほしいもの。
こういう柔らかい役ができてしまうのは、
幸四郎丈の強み。
〈四国金丸座〉

成駒屋の襲名披露。
「橋之助」と聞いてももう、お父さん(現⋅芝翫丈)の顏は
思い浮かばなくなりました。
「鳥居前」の忠信、大役です。
〈大阪松竹座〉
