壽初春大歌舞伎 
二代目松本白鸚
十代目松本幸四郎
八代目市川染五郎 襲名披露   今日が千穐楽。

新⋅幸四郎丈の「勧進帳」も、
先ほど無事に幕が降りたことでしょう。


新⋅幸四郎丈は長いこと「七代目市川染五郎」を名乗り、
その名前に親しみがありました。

今回の襲名を知ったのは1年以上も前でしたが、
どうしても、「染五郎=新⋅幸四郎」
というイメージを持てないままでした。


襲名披露の初日、終演後に
新⋅白鸚丈、幸四郎丈のインタビューが生中継で放映されました。
落ち着いた様子でお話される白鸚丈の隣で、
まだ夢見心地のような上気した表情の幸四郎丈が印象的でした。

その後、報道や劇評、
また観劇された方のブログなどを目にするうち、
幸四郎の名前が馴染んで見えるようになったのは不思議です。
(チャンスがなく、観劇できなかったにも関わらず、です。)


来月も同じ歌舞伎座で、引き続き襲名披露が行われます。
幸四郎丈は「一條大蔵譚」の大蔵卿、
「熊谷陣屋」の熊谷直実を演じます。

大蔵卿はニンに合っていて安心できますが、
熊谷はさらに近づく努力をしていく役でしょう。
いずれも楽しみです。


2月も観劇の予定が立たないため、私が
新⋅幸四郎丈を拝見できるのはまだ先になりそうです。

そのときに、自分が
これまで親しんだ名前の「染五郎」と思うのか、
新しい名前の「幸四郎」と感じるのか、今から楽しみです。