「関の戸」。

今月上演されている「霊験亀山鉾」にちなんで、
国立劇場のロビーで販売されていました。
亀山市の銘菓だそうです。

こしあんが薄いぎゅうひ餅に包まれ、抹茶をまとっています。
この抹茶味は、アレンジしたもの。
本来は和三盆糖の粉をまとったものだそう。
350年も前から作られており、
茶席でも通用するお菓子だそうです。

歌舞伎舞踊の「関の扉」と関連があるのかと思いましたが、
「関の扉」は逢坂の関が舞台。
こちらの「関の戸」が作られているのは、関宿です。
関宿は、鈴鹿の関に近く、
東海道五十三次のうち47番目の宿だそう。
現在は三重県亀山市に属し、
有名になったシャープの亀山工場にもほど近いです。
昔の旅篭町の風情を残す町並みが、今も残されているそう。
他にも⋅⋅⋅

「亀乃尾」は亀山の名物。
「萬金飴」は伊勢の「萬金丹」という薬を元に作られた飴だそう。
売店には他に、「カメヤマローソク」の製品が並べられていました。
さて、「霊験亀山鉾」は、4つの土地が舞台です。

播州明石は、敵を追う源之丞の妻、お松の住まいですが、
それ以外の3つの土地には、水右衛門が出没しています。
旅行などままならなかった当時としては、
まさしく仇討ちを逃れての高飛びだったのでは⋅⋅⋅と思います。