9月の始まり。
今日はとても涼しい日でした。

歌舞伎座の「秀山祭9月大歌舞伎」は、今日が初日。

8月の千穐楽が27日の日曜日、
金曜日の今日が初日です。
毎度のことながら、
月末、月初めのハードスケジュールの
大変さを思います。

今秋の歌舞伎公演、覚え書きです。

〈9月〉

歌舞伎座。


昼の部の「毛谷村」、
染五郎の六助は初役ではないものの、
10年ほど前に演じたきりのよう。

夜の部の「逆櫓」、
これは吉右衛門の極めつけ。


巡業の西コースも始まっています。



〈10月〉
歌舞伎座、昼の部はインドがテーマ。

「マハーバーラタ」というのは
世界史で勉強しましたが、
まさか歌舞伎になるとは。

国立劇場。

「霊験亀山鉾」
仁左衛門の悪の華。

新橋演舞場。

「ワンピース」
10~11月にわたっての公演。


〈11月〉
歌舞伎座。
今日発表になっていました。

八十代の藤十郎丈を上置きとして、
七十代の吉右衛門、菊五郎、仁左衛門、幸四郎が
それぞれの演目を出します。

花も実もある役者さんたち。
顔見世らしい華やかさですが、
お互いが組んでの演目がないのが寂しいところ。

夜の部の「大石最後の一日」では、
幸四郎、染五郎、金太郎の三世代が揃います。
来年1、2月の三世代襲名披露に向けて、
今の名前で最後の出演になるのではと思います。


〈国立劇場〉
珍しい、新作歌舞伎を2本上演。

「坂崎出羽守」は、わが県(栃木)の輩出した作家、
山本有三の作品。
坂崎出羽守は、落城の際千姫を救出する折、
片頬に大やけどを負った、屈折した人物。

ずっと以前、團十郎丈の出羽を
見たことがあるように思っていましたが、
それは、「坂崎出羽守と千姫」という、
別作品だったようです。

「沓掛時次郎」は、
もとは新国劇のために書かれた作品。


巡業公演。

大病を乗り越えた獅童の「すし屋」。


〈12月〉
国立劇場の情報が出ています。
「隅田春妓女容性」(すだのはるげいしゃかたぎ)。
40年近く上演されておらず、埋もれてしまいそうな演目。
紀伊国屋(澤村家)に伝わる演目のようです。
吉右衛門丈らにより、上演。