納涼歌舞伎 第二部 観劇の覚え書き。

「修禅寺物語」
岡本綺堂の新作歌舞伎。
腕が立つ面作り師でありながら、
気難しさゆえに
伊豆の山奥に引きこもって生活を送る夜叉王。
宮仕えをしていた亡き母に似て、
気位の高い姉、桂は
身分の高い人に見初められることを願っています。
妹、楓は父の弟子を婿として、
穏やかに暮らすことを望んでいます。
それぞれの人物の性格が明確に描かれ、
美しい舞台装置と共に、余韻を残す作品でした。

猿之助の桂は美しく、気性が激しい。
はまり役。
新悟の楓は慎ましく、
しかし自分が芯になり
家族をまとめようとする必死さが伝わります。
特に、意に沿わないまま面を献上して、
自棄的になる夜叉王を止める台詞は見事でした。
勘九郎の頼家は貴人らしさがありました。
舞台姿が本当に立派になりました。
今回の「修禅寺物語」は、
初世坂東好太郎、二世坂東吉弥追善狂言です。
坂東好太郎丈は彌十郎の父。
歌舞伎の舞台だけでなく、
映画界でも活躍なさった方だそう。
坂東吉弥丈は、彌十郎の兄。
いろいろな役を見せていただきました。
「曽根崎心中」の九平次のような
一癖ある役が印象的です。
「修禅寺物語」の舞台は伊豆の修禅寺。
寺の名前は「修禅寺」、
地名では「修善寺」と表記するそう。
岡本綺堂の歌舞伎脚本としては他に、
「鳥辺山心中」、「番町皿屋敷」、「平家蟹」、
「小栗栖の長兵衛」、「権三と助十」など多彩です。
また、有名な小説「半七捕物帳」も、
繰り返し歌舞伎化されているようです。

「修禅寺物語」
岡本綺堂の新作歌舞伎。
腕が立つ面作り師でありながら、
気難しさゆえに
伊豆の山奥に引きこもって生活を送る夜叉王。
宮仕えをしていた亡き母に似て、
気位の高い姉、桂は
身分の高い人に見初められることを願っています。
妹、楓は父の弟子を婿として、
穏やかに暮らすことを望んでいます。
それぞれの人物の性格が明確に描かれ、
美しい舞台装置と共に、余韻を残す作品でした。

猿之助の桂は美しく、気性が激しい。
はまり役。
新悟の楓は慎ましく、
しかし自分が芯になり
家族をまとめようとする必死さが伝わります。
特に、意に沿わないまま面を献上して、
自棄的になる夜叉王を止める台詞は見事でした。
勘九郎の頼家は貴人らしさがありました。
舞台姿が本当に立派になりました。
今回の「修禅寺物語」は、
初世坂東好太郎、二世坂東吉弥追善狂言です。
坂東好太郎丈は彌十郎の父。
歌舞伎の舞台だけでなく、
映画界でも活躍なさった方だそう。
坂東吉弥丈は、彌十郎の兄。
いろいろな役を見せていただきました。
「曽根崎心中」の九平次のような
一癖ある役が印象的です。
「修禅寺物語」の舞台は伊豆の修禅寺。
寺の名前は「修禅寺」、
地名では「修善寺」と表記するそう。
岡本綺堂の歌舞伎脚本としては他に、
「鳥辺山心中」、「番町皿屋敷」、「平家蟹」、
「小栗栖の長兵衛」、「権三と助十」など多彩です。
また、有名な小説「半七捕物帳」も、
繰り返し歌舞伎化されているようです。
⋅⋅⋅そして次は、この深刻な「修禅寺物語」からの
「歌舞伎座捕物帖」です。
役者さんの変わり身の早さ⋅⋅⋅
歌舞伎の醍醐味のひとつだと思います。