群れ咲く紫蘭の花。



春から初夏への移り変わりを感じます。





ハムレットに裏切られ、
父親を殺されたオフィーリアは、
気が狂って川に落ち、死んでしまいます。

そのときに持っていた花冠は
ヒナギク、イラクサ、キンポウゲ、
そしてシランの花で作ったもの。


「斜めに生うる青柳が 
白い葉裏をば河水の 鏡に映す岸近う
雛菊 いらくさ きんぽうげ 
紫蘭の花でこしらえた
花かづらをば手に持って···」
(「ハムレット」坪内逍遙 訳)

このように訳されています。

しかしながら、
原文で「long purple」と表されている植物は、
シランとは別な種類の蘭のようです。


「ハムレット」にはこの他にも
様々な花やハーブが登場し、
興味深いです。