歌舞伎座四月大歌舞伎、
初日の幕が開きました。


昼の部の「伊勢音頭恋寝刃」は
好きな演目。

主人公の福岡貢(ふくおかみつぎ)は、
いわゆる「ぴんとこな」。→「ぴんとこな」とは?
柔らかな色気と強さをあわせ持つ役。
市川染五郎さん、初役だそうです。

対する仲居万野は憎々しく、
貢に辛く当たります。
でもその裏にある、貢への屈折した好意…
猿之助さんがどんなふうに演じるのか、
楽しみです。


夜の部の「桂川連柵理」
(かつらがわれんりのしがらみ)。

歌舞伎には、いろいろなカップルがおり、
二人の名前を並べて、
演目の通称になっていることも多いです。

ちょっと思い付くところでは…
お染久松…「野崎村」、「於染久松色読販」
権八小紫…「其小唄夢廓」
お軽勘平…「仮名手本忠臣蔵」
お夏清十郎…「お夏狂乱」などなど…

この「桂川連理柵」では、
お半長右衛門、それぞれ
十代前半と四十代半ばの年の差カップル。

可憐なお半とおかしみのある丁稚長吉、
この二役を演じるのが上方の演出だそうです。
中村壱太郎さんはもうすでにこの役は、
三度目になるようです。

今月のチラシの若手の欄、充実しています。

特に、まだまだ幼いと思っていた市川男寅さん。
21になるそうです。
市村竹松さんもこのところ、
出演の機会が増えています。

尾上松也さんは、
若手枠から抜けて上の方に載っています。
「伊勢音頭」の料理人喜助、いい役です。