先日観劇した、八代目中村芝翫襲名披露。
華やかな襲名披露の余韻にまだ、浸っています。


昨年から、襲名やお子さんの初お目見得などの慶事が続きます。
近年の襲名披露について、振り返ってみたいと思います。


<平成28年3月歌舞伎座  五代目中村雀右衛門襲名披露>

女方らしい、艶やかな牡丹の襲名幕。


<平成27年1月松竹座 四代目中村鴈治郎襲名披露>
歌舞伎座では3月に披露公演を行った。

上はそのときの幕。


<平成26年3・4月歌舞伎座 七代目中村歌右衛門襲名披露>
七代目歌右衛門を襲名するはずの福助丈の病気を理由に、延期。
子息の児太郎の福助襲名も延期。

今月の芝翫襲名の口上では、
児太郎さんは、父のことに触れているそう。
児太郎さんは若手の女方として、
ほとんど経験のないところから今まで、
こつこつと積み上げているのは立派。


<平成24年6月新橋演舞場 四代目市川猿之助襲名披露>
同時に三代目猿之助の猿翁、香川照之の中車、子息の團子襲名。

四代の猿之助の隈取を重ねたという、襲名幕。
新橋演舞場のチケットは人気で取れず、
翌年の地方巡業で撮影したもの。


<平成24年2月新橋演舞場 六代目中村勘九郎襲名披露>
平成中村座ロングラン公演中で、
翌3月には浅草の平成中村座でも襲名披露公演が行われた。

この襲名幕は、平成中村座のもの。

この頃父、勘三郎丈は最初の病から復帰したところ。
2月歌舞伎座の公演では、吉右衛門丈と「鈴ヶ森」で共演した。
テレビ放映で見たのみだが、勘三郎丈の白井権八、
憂いのある若衆振りは絶品。


<平成23年9月新橋演舞場 三代目中村又五郎襲名披露>
同時に長男の種太郎が父の前名歌昇を襲名。

初日近くに足首を骨折というアクシデントがあったが、
休まずに「車引」の松王などを勤めた。
このときの、「沓手鳥孤城落月」で淀君を勤めたのが、
先代芝翫丈の最後の舞台。

翌年の地方巡業、越谷で、又五郎・歌昇の連獅子を見た。



この先は、旧歌舞伎座での襲名披露。
長くなりそうなので後日です。