今日は歌舞伎座、團菊祭五月大歌舞伎の初日。



菊之助さんの長男、かずふみくんの初お目見得が
話題になっているようです。

私は近いうちに昼の部を観劇予定です。

昼の部では、
「花街模様薊色縫ー十六夜清心」が
久々の上演、約7年振りとなるようで、
とても楽しみです。
(以前は毎年のように上演されていたように思いますが…。)

十六夜と清心が再会し、心中を図る場面では、
清元の「梅柳中宵月」(うめやなぎなかもよいづき)、
七五調の台詞とともに、陶然としてしまいます。

十六夜は遊女でありながら、
清心に対して一途で初々しい感じがします。
今回は、中村時蔵さん。

清心は若く、美しい僧。
しかし、僧の身でありながら廓に通いつめ、
十六夜といい仲です。

寺を追われる身となり、
京に上り修行しようとしますが、
十六夜に再会すると、
請われるままに心中しようとします。

しかし、泳げる身だったため
心中に失敗し…

思いがけなく人を殺してしまい、
いったんは死のうとしますが、
悪の道に目覚めます。

…と、どうも状況に流されやすいようで、
そこがまた魅力なのかもしれません。

尾上菊之助さんはこれまでに、
恋塚求女の役は何度も演じたようですが、
清心は初役だそうで、
十六夜はまだ演じたことはないようです。


これまでに見た「十六夜清心」では、
菊五郎・團十郎が目に残っています。
十六夜のけなげさ、
清心の不器用さゆえに流されていく生き方が
よく表されていたと思います。

今回はどのような十六夜・清心になるのか、
楽しみです。