今日は歌舞伎 座四月大歌舞伎の千穐楽。
中日近くに昼の部を観劇したので、その記録を…。

「松寿操り三番叟」
染五郎さんが上演するときのみ、
「松寿…」という上書きが付くようです。
筋書によると、染五郎さんは
實川延若丈の三番叟を見ており、
「意思のない人形の空虚感が切なかった。」
と評しています。
延若丈の「操り三番叟」(平成2年・歌舞伎座)は、
私も見ました。
当時踊りのことは全く分かりませんでした。
でも、古怪な顔に三番叟の隈取が映えていたこと、
軽々とした身のこなしと、
60代後半という年齢を考え合わせ、
とても印象に残っています。
染五郎さんの三番叟は、
丁寧に踊っている印象があり、
逆に中身の充実を感じました。
後見は尾上松也、
堂々と演じており、
役者振りが上がったと感じました。
「不知火検校」
松本幸四郎さんの、富の市後に二代目不知火検校。
欲望のためならどんなことでもする不気味さ。
しかし終幕、縄にかかっての述懐に、
共感こそしないものの、
なぜか胸がすく思いがしました。
…善悪はさておいて、
自分のやりたいことを追求した
清々しさがあるのかもしれません。
登場時間がわずかな周囲の役々も、
それぞれの個性が光っていました。
暗転の間、不知火の幕が
ゆらゆらと揺れ、印象的でした。

「身替座禅」
片岡仁左衛門さんの山蔭右京、
花子の元ヘ行こうと画策する姿や
酔って帰ってくる姿はやはり、可愛らしい。
市川左團次さんの奥方、
神妙に演じているのが、
逆におかしく笑いを誘います。
千枝、小枝は米吉と児太郎。
二人ならんで踊るとやはり米吉に
一日の長を感じます。
児太郎はこの役では、
女形らしく美しくなってきたと感じました。

中日近くに昼の部を観劇したので、その記録を…。

「松寿操り三番叟」
染五郎さんが上演するときのみ、
「松寿…」という上書きが付くようです。
筋書によると、染五郎さんは
實川延若丈の三番叟を見ており、
「意思のない人形の空虚感が切なかった。」
と評しています。
延若丈の「操り三番叟」(平成2年・歌舞伎座)は、
私も見ました。
当時踊りのことは全く分かりませんでした。
でも、古怪な顔に三番叟の隈取が映えていたこと、
軽々とした身のこなしと、
60代後半という年齢を考え合わせ、
とても印象に残っています。
染五郎さんの三番叟は、
丁寧に踊っている印象があり、
逆に中身の充実を感じました。
後見は尾上松也、
堂々と演じており、
役者振りが上がったと感じました。
「不知火検校」
松本幸四郎さんの、富の市後に二代目不知火検校。
欲望のためならどんなことでもする不気味さ。
しかし終幕、縄にかかっての述懐に、
共感こそしないものの、
なぜか胸がすく思いがしました。
…善悪はさておいて、
自分のやりたいことを追求した
清々しさがあるのかもしれません。
登場時間がわずかな周囲の役々も、
それぞれの個性が光っていました。
暗転の間、不知火の幕が
ゆらゆらと揺れ、印象的でした。

「身替座禅」
片岡仁左衛門さんの山蔭右京、
花子の元ヘ行こうと画策する姿や
酔って帰ってくる姿はやはり、可愛らしい。
市川左團次さんの奥方、
神妙に演じているのが、
逆におかしく笑いを誘います。
千枝、小枝は米吉と児太郎。
二人ならんで踊るとやはり米吉に
一日の長を感じます。
児太郎はこの役では、
女形らしく美しくなってきたと感じました。
