山椒の芽吹き。


木の芽の萌える季節、「木の芽時」は、
心身の不調を起こしやすい時期と言われています。
寒暖の差が大きいことが、原因のひとつのようです。

加えて新年度、新学期のため、
新しい環境、人間関係で
ストレスにさらされやすいことも一因ではないでしょうか。

うまく気持ちを切り替えて、
疲れやストレスをため込まないようにしたいものです。



歌舞伎「極付幡随院長兵衛」より
『…切れ味鋭き大身槍で、ただ一突きに田楽刺し、
時候も丁度木の芽時、茂る樹木に行く道も
暗き闇路の十万億土、道を急いで早く行け。』

侠客 幡随院長兵衛を、おびき寄せた水野十郎左衛門。
水野は卑怯ですし、長兵衛も意地になり
自ら命を落とすこともないと、
あまり好きなお芝居ではないのですが、
七五調の台詞のやり取りは
耳に心地よいです。

台詞に「木の芽時」とありますが、
「田楽刺し」と木の芽味噌を掛けていますし、
水野が乱心を起こしたことも掛けているようです。


こちらは、カシワバアジサイの新芽。