立春の朝 | 夢見がちの…
庭は霜で白く、寒々としています。
でも、梅の枝には
つぼみがほころびかけています。

霜の間から、
福寿草のつぼみも見えていました。

歌舞伎「義経千本桜ー吉野山」の
静と忠信の台詞、
「春立つと 言うばかりにや み吉野の
花も霞みて 今朝は見ゆらん」
舞台は桜の花いっぱいの春景色ですが、
なぜ、「春立つ」と、
立春のことを言っているのか不思議でした。
「春立つと・・・」はもともとは、
壬生忠岑の和歌、拾遺和歌集に収められているもの。
それを踏まえての、歌舞伎の入れごとのようです。

