天神さま

今日はひな祭り

そして、歌舞伎座では

「菅原伝授手習鑑」の初日でした。
仁左衛門丈の菅丞相、すばらしいことでしょう。

歌舞伎では菅丞相、実在の菅原道真公ですが
天神さまとして各地に祀られています。

私の住む町にも小さな天神さまの祠がありますし、
近隣の市にも、

○○天神や○○天満宮という神社を見かけます。
また、天神町という住所表示も時折見かけます。


こちらは昨年夏に訪れた、

亀戸天神の牛の像。

湯島天神にお参りしたときにも、

同じような牛の像がありました。
天神さまのお使いは牛だそうです。

学問の神様としても知られる天神さまですが、
左遷された道真公の怒りをを鎮めるために、
神格化してお祀りしたのが始まりのようです。


「菅原伝授手習鑑」では、菅丞相＝道真公を、
生きながらに神格化して表現しています。

眼目の「道明寺の場」では、
菅丞相の彫った木像が身代わりとなる

奇蹟が描かれます。
身代わりの木像、本物の菅丞相ともに
一人の役者さんが表現するのが、

歌舞伎らしい工夫だと思います。

菅丞相の役は、位取りが高く、

精進潔斎をして勤める役だそうです。
近年で演じているのは片岡仁左衛門丈、
それ以前はお父上の十三代目が当たり役としていました。